CT・検査設備

CT・Inspection Equipment

CT検査とは

CT(Computed Tomography:コンピューター断層撮影法)検査
は、X線を使って体の内部を画像化する検査です。

X線を発生する装置と、X線を検出する装置がドーナツ状の架台内を回転します。患者さんにはこの装置のドーナツ中心部にある寝台に寝た状態で検査をうけていただきます。

撮影データ収集し、人体の輪切り画像をコンピューターによって再構成します。近年の技術進歩の結果、撮影時間をより短く、

より早く、そしてより詳細にCT検査を行うことができるようになりました。

検査方法

ドーナツ状の架台部分を寝台検査台が通過し撮影します。検査中は体を動かさないでください。

マイクを通してスタッフが案内します。不安なことがあったら会話もできますのでご安心ください。

気分不快やなんらかの異常を感じた場合は、起き上がったり動いたりせずにお話ください。

検査時間は検査部位により異なりますが、約10分程度です。

検査前

胸部CTでは、事前の処置は不要です。食事や内服薬も普段通りに行ってくださって構いません。

金属のついた服や下着、貴金属などは、検査部位に応じて外していただきます。

胸部CTでは首からお腹の上部まで撮影しますので、下記にご注意ください。

ネックレス/金属のついた衣類/腕時計/携帯電話・スマートフォン/エレキバン・使い捨てカイロなど

撮影が難しいケース

次に該当する方は検査が受けられない場合がありますので事前にお知らせください。

・心臓ペースメーカー・埋め込み型除細動器(ICD)などを身につけている方

※ペースメーカー、ICDの機種によっては、検査が受けられないことがあります。
 必ずペースメーカー手帳をご持参ください。

・妊娠されているもしくは、妊娠されている可能性のある方

レントゲン検査

レントゲン検査で,さらに細かな異常を見逃さない
AIシステムを導入しました。

患者さんの被ばくをできるだけ低く抑えながら、きれいに撮影が可能な最新のデジタルレントゲン検査を導入しました。

体の様々な部位を撮影することができますが、当院では主に胸部にある臓器(肺・心臓・大動脈など)の撮影に用います。

息切れや胸の痛み、咳や痰の原因を調べることが目的です。患者さんには実際にレントゲン画像を一緒にみていただきながら結果を説明します。
そのほか骨粗しょう症の診断のため、骨密度測定にも用います。

内科医として20年以上,呼吸器内科専門医として13年以上胸部レントゲン検査を見続けてきましたので,胸部を専門としない医師に比べて格段に多くの胸部画像診断を行ってきた自信がありますが,それでも未だに判定は難しいと感じることがあります。
総合病院ならば多くの医師と相談して診断を行うことができますが,クリニックではなかなか難しいときもあります。
そんなときのサポートとして,AI技術を用いた画像診断システムを導入しました。(2023年9月)

導入したのは,富士フイルム株式会社「胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID」です。
これは胸部レントゲンの診断を得意とするAIシステムです。
肺炎や肺がん,肺結核などの病気はもちろん,昔の病気の傷あとである癒着,古い炎症のあとなどのビッグデータと比較し,患者さんのレントゲン画像から「なにかの病気かもしれない疑わしい部分」を指摘し,私の診断の手助けをしてくれるシステムです。

患者さんにとっては,検査そのものは今までの胸部レントゲン検査と全くかわりはありません。
撮影した画像をAIが認識し,異常部分に色をつけて表示します。

上の2枚の画像が胸部レントゲン画像です。左側が通常の胸部レントゲン,色がついているのがAIシステムを通した胸部レントゲンです。

通常のレントゲンでは左側の肺にやはりぼんやりと白い影が見える程度ですが,AIシステムを通すと煌々と光っていることがわかります。下段のCTでしっかり調べてみると,どうやら肺がんが疑わしい画像です。

 

草ヶ谷医院では2023年9月8日以降,すべての胸部レントゲン検査でAIシステムを使用します。
これはすべて医院の負担でおこないますので,患者さんには追加の費用は発生しません。

AIシステムで指摘されたすべての異常をすぐに調べる必要はありません。過去の画像を比較することも大切です。過去の画像と比べて明らかに目立った異常であれば,より精度の高いCTなどの検査を当日行うことができます。

私は今までに沢山の肺の病気の患者さんをみてきました。中には「肺がん」が進行した状態で発見され,治療ができないほど進行していた方もいました。
実は私の祖父にあたる草ヶ谷医院の初代院長も,「肺がん」で命を落としています。

草ヶ谷医院にご縁のあった患者さんで,「手遅れの肺がん患者さん」に出会いたくありません。できるだけ早く検査を受けてもらって,適切な診断や治療に結びつけていきたいと思っています。
一人でも多くの患者さんを受け入れ,正確に診断をつけられる準備をして,草ヶ谷医院の理念の一つである「安心・安全な医療を提供して,患者さんから信頼され,愛されるクリニックへ」とつながるように努力して参ります。

肺機能検査

肺機能検査

(肺活量・呼吸機能検査)

息切れやゼイゼイとした呼吸の異常音、呼吸困難感などを詳しく調べるために行います。

肺活量が徐々に少なくなっていく病気の発見や、吸うことは上手にできても、息を吐くことが苦手であったことに気づくきっかけにもなります。

COPDや気管支喘息の診断にも大変重要な検査です。

肺年齢も測定できます。

呼気NO検査

息を10秒程度、一定の強さで吐いていただきます。

最初はとっつきづらいかもしれませんが、ていねいに案内しますので、慣れればご高齢の患者さんでも上手に検査できることがほとんどです。

呼気の中に含まれる一酸化窒素(nitric oxide:NO)という気体の濃度を測定します。
気管支に炎症が起きると、気道の細胞からのNOの産生が多くなります。


たとえば喘息や咳喘息の患者さんでは、正常よりもNOが高くなります。
患者さんの症状や身体所見、呼吸機能検査結果などとあわせて診断に用います。

呼気CO検査

タバコには200種類以上もの有害成分が含まれています。その中でも代表的な有害成分の一つが
「一酸化炭素(CO)」です。


大きく息を吸い込み、測定機器のマウスピースを口でくわえて、
20秒ほどかけて息をゆっくりと吐き出していただきます。

体内から吐いた息の中に流れ出たCOの濃度を測定することで、喫煙による一酸化炭素の体内への
取り込み状況を調べることが目的です。

禁煙外来で禁煙効果の指標として用います。

院内血液検査・尿検査

一部の血液検査項目(貧血、ヘモグロビンAⅠcなど)の検査は、院内で行うことができます。

受診日当日に結果説明が可能です。特殊な検査項目については、委託検査会社で行います。

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